(きーすとーん68号より抜粋)
 札幌建築鑑賞会・札幌軟石文化を語る会 合同企画 
「札幌軟石再発掘作戦2014」 展開中!

軟石の塀だけが敷地に現存
 ◆ 札幌軟石発掘大作戦のフォローアップを始めました…
 2005年に『札幌軟石発掘大作戦/中央区編』を開始してから9年になろうとしています。 軟石物件の数はこの間にも変動していることが予想されるため、今夏、中央区の追跡調査を試みました。
 ゼンリン住宅地図中央区版のページごとの地区割りで、2005年に調べた61地区のうち、今回はその中からサンプル的に13地区を当たりました。 その結果、軟石物件のうち景観上に占める比重の高い建物、塀、門柱について、おおまかな傾向が見えてきました。 まず建物は、現存が確認できたのは13地区内で17件、消失したものが6件です。 そして、塀は現存32件、消失5件で、門柱は現存14件、消失3件でした。
鴨々川支流跡の小さな祠
(2011年確認)
 ある程度予想したことではありますが、建物よりは塀や門柱のほうが現存する割合が比較的高いことがうかがわれます。 実際、2005年には家屋があった敷地で、今年行ってみたら更地になっていて、軟石の塀だけが残っていたというところも複数ありました。
 なお、現存物件の中には、2005年には発見できませんでしたが、その後の調査で新たに確認できたものも含まれます。

 個人的には、「お宝ファイル」や写真でしか見ていなかったものを自身の目で確かめることができて、感動を新たにしました。 このフォローアップについては、12月の北翔大学市民講座で中間報告させていただきます。
 また、7月下旬から始めた個人ブログ「札幌時空逍遥」 http://keystonesapporo.blog.fc2.com/でも、感動のいくつかを紹介していきます。 ブログでは軟石に限らず、札幌の街の地理や歴史を縦横無尽に取り上げておりますので、どうぞご覧ください。          杉浦正人(札幌建築鑑賞会 代表)

 

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