建物観て歩る記

  07年4月15〜18日 北陸・飛騨旅行

 大人の修学旅行。 今回は「北陸・飛騨の旅」です。 新千歳空港から中部国際空港へ。 でも飛行機の整備で2時間送れでスタート。 ところが、地上では三重地震。名古屋は震度3 着いたら騒ぎも収まっていてホッとしました。
 空港から福井の永平寺へ。 曹洞宗の大本山永平寺は760年前に建てられた七堂伽藍を備えた大寺院。 見学していて、夕方のお勤めに参加してしまい、慌てて退散しました。 本日の宿泊は芭蕉も逗留したと言う山中温泉。
永平寺 能登金剛・巌門 曽々木の千枚田
 次の日は能登へ。 砂浜をバスで走る千里浜なぎさドライブウェイを走って、能登金剛の奇岩巌門を見学。 2週間前に能登地震が発生した輪島市へ。 門前町では青シートをかけた被害を被った家や、地すべりで片側通行の道がたくさんあり、胸の痛む思いでした。
 輪島市内は桜満開。枝にはめじろが飛び回って別世界。 キリコ会館、そして曽与曽々木海岸の千枚田を見学。 この夜は和倉温泉泊。
兼六園の徽軫灯篭 五箇山の相倉集落1 五箇山の相倉集落2
 3日目は金沢へ。兼六園を散策。有名な徽軫灯篭を見て満開の桜を愛でました。 砺波平野から世界遺産の五箇山へ。 五箇山の相倉集落を見学。 ここで心配していた雨が降ってたが、小雨のうちに見学を終えました。 そこから狭い国道を通って白川郷へ。
萩町城跡展望台からの眺め 白川郷の萩町集落の合掌造 合掌造の三階からの眺め
 白川郷の萩町集落へ着いたときには雨。 マイクロバスで萩町城跡へ。 萩町城跡の展望台で食事していると雨が止んで・・・ラッキー。 靄の薄れてきだ展望台から見た合掌造集落も格別。 駐車場まで歩きながら集落を見学。 一軒の合掌造の内部を見学。 いろりが燃えていて、そこに座って暖をとるのも趣がありました。 狭い国道を高山へ、緑に咲く桜はまだでしたが、御母衣ダムの路傍に咲く荘川桜を見て、この日は高山泊。
高山さんまちの古い町並み 高山さんまちの喫茶店 高山さんまちのおみやげや
 最終日は高山の町から・・・。 高山別院からさんまちの古い町並みを散策しながら買物。 古い建物の喫茶店で一休み。 赤い中橋も桜が満開で映えて美しい佇まいでした。 朝市を見て見学終わり。 下呂温泉を通り南下、舞台峠で休憩、最後の見学地である妻後へ。
妻籠宿の町並み 枡形跡 妻籠宿の町並み 下嵯峨屋 妻籠宿の町並み 松代屋
 木曾街道の宿場町妻籠は残念ながら雨。妻籠は日本に町並み保存という言葉がない時代から保存を始めた「まちづくり」のお手本になる重要伝統的建造物群保存地区です。 
妻籠宿の町並み 妻籠宿の町並み みはらや 妻籠宿の町並み 槌屋
 昭和39年から山、河原、街道、宿場を残したいと保存開始、脇本陣を郷土館に、田んぼを埋め立てて駐車場に、46年には「売らない、貸さない、壊さない」の住民憲章を作り、48年には妻籠宿保存条例を作った。
 保存条例には土産物屋の軒下に商品を並べない。売り込まない。「お客様のニーズにこたえません」くわえタバコ、寝タバコ、麻雀などのの禁止、喫茶店は無くコーヒーを飲みたい人は他の町で・・・と言う徹底振りで。
 妻籠宿の町並み保存に影響受けて、保存に将来を託した地域は世界遺産の白川郷、愛媛県の内子町を始め、各地に広がっている。(季刊まちづくり12号より)
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