建物観て歩る記

  06年7月28日 小樽旅行
  私の住んでいる札幌市南区澄川。 ここは以前は「北茨木」と呼ばれていたそうで、今は廃線となった定山渓鉄道の駅も「北茨木駅」だったそうです。
 明治の中頃、この地には茨木牧場があって、この名から名付けられており、この茨木牧場は、小樽の三大網元である茨木家が経営していたとの事でした。
 89年10月、以前小樽に住んでいた頃写生したのが、【右側】のスケッチです
 そんなことで、今回の小樽行きでは、17年前に描いた茨木家がまだ残っているか調べに行きました。
 茨木家は以前のままで、屋根の色が変わっただけの主屋と奥に有る二階建てのはなれ、石蔵、木造の倉庫まで残っていました。 さすが小樽!! 古い建物がよくぞ残っていた・・・。











 この建物の手前には石蔵が2軒、向こう側には赤い屋根の傷んだ番屋もまだ残っており、遠くに「にしん御殿」日和山灯台を望めました。 この番屋の脇を登っていくと、恵美須神社が、ひっそりと雑草の中に建っていました。










茨木家住宅(元茨木與八郎番屋) 小樽市祝津3丁目 建築時期不明
 主屋は、寄棟造りの屋根、入母屋屋根の主玄関と脇玄関の和風建築。二つの玄関の間に洋風の部屋がある。
 はなれは軒反りのある入母屋屋根の2階建。1.2階に庇(ひさし)をめぐらし、屋根と二階の庇の下には、腕木を突き出し出桁を支えている。

恵美須神社 小樽市祝津3丁目161 建築時期 文久3(1863)年
 本殿は一間社流れ造りの江戸時代の遺稿。
 
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