ダイニングキッチン 十二の月 「きー すとーん」36号 掲載
札幌市北区北25条西8丁目3-15 電話 011-758-7870
再生建物のお店がオープンした時、さてこの建物は以前どんな建物だったのだろうと考えるのは楽しいものです。 どんな生活をしていたのだろう。 どこが、どう生かされ、変わったのか。 それを比べるのも楽しい。
写真(左)は今から約2年前の姿です。 市村太裕さんに出会うほんの少し前です。 1年3ヶ月かけて基礎工事からやり直し、1階と2階を一部増築しました。 部屋の間仕切りを払い、天井をはずし、床も少々下げ、店としての空間を確保。 天井の梁や柱、窓はそのまま生かしました。 ほとんどは市村さんとご両親の手によるものです。 2003年12月1日、たっぷりの愛情と時間をかけて生まれ変わりました(写真中・右)。
「表通りから一本入ったところで、店をしたかった」というだけあって、まわりはマンションと住宅。 『さっぽろ再生建物案内』p.68掲載のカレーショップ「Lavi
Lavi」がすぐ近くにあります。 実は、上の写真は出版用の写真を撮るため、スタッフで店めぐりをしたときに偶然撮ったものです。 随分古そうな木造民家。 こんなたたずまいの家,以前はたくさんあったけど、もう珍しくなったし、今撮っておかないと間もなくきっと取壊されて…と思いシャッターを切りました。
現在は、洋食(イタリアン)ベースの、気軽に訪れることのできるレストランです。 店内には市村さんが骨董店などで買い集めてきた小物達が、出番を得て客を迎えてくれます。 建物と同じく、ていねいに調理され提供される料理たちを楽しんでください。中村祐子(スタッフ)
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