再生建物案内  バックナンバー 1

 

 cafe pearlish (カフェ  パーリッシュ)         「きー すとーん」34号 掲載

  札幌市豊平区豊平7条8丁目1-15  電話 011−818−0203

昭和30年代に建てられた木造民家が昨年10月、カフェ兼フリースペースになりました。 再生させたのは、NPO法人「手と手」の理事もしている浅野目祥子さん。 一階の居間と和室がカフェ兼フリースペース。 仲間内で簡単な改装をしただけだそうですが、石炭ストーブも床の間のお花も、人を暖かく迎えるムードに溢れています。 ここでお店を始めてから素敵な出合いや欲しかった情報、物がどんどん集まってきたそうです。 再生建物の持つマジックかもしれませんね。 (往田協子)



 cafe まめ地蔵・窯元桐窯              「きー すとーん」33号 掲載

  札幌市豊平区福住1条2丁目9-24   電話 011−854−1703

 戦後、昭和20年代に建てられた切妻屋根・下見板張りの民家を2001(平成13)年に木元裕子さんが陶芸教室に再生、翌2002(平成14)年5月に娘さんの山岡ゆりかさんが木元さん作の食器を使った併設カフェを開きました。
 もともと広い土間だった部分に板を敷いて客席にしていたり、陶芸教室は真中が廊下になっていたりで、民家の頃が想像できて楽しめます。 「土は呼吸しているからこういう建物がぴったりなんです」と木元さん。 手作りの良さと温もり、楽しさが、木元さん親娘のお人柄からも伝わってきます。 

 ※2003年7月31日のHBCテレビ「朝ビタTV」の取材に協力し、このお店を紹介しました。 「六軒村」(きー すとーん33号に掲載)をキーワードの一つにして番組を構成してもらいました。 (往田協子)




   
 cafe and ber chant カフェ アンド バー チャント) 「きー すとーん」32号 掲載

  札幌市豊平区福住1条8丁目4−5  電話 070−6316−9626

− 福住のある農家の物語 −
 
1955(昭和30)年頃、農業を営む吉田留七・利子夫妻が木造板張りの納屋を建てました。 その後住宅に改装し、5年ほどたってレンガの小端立て空間積み部分を増築。 2002年8月、お店かアトリエに改装出来そうな建物を捜していた最上夫妻の手に、「つい長居してしまう」カフェバーになりました。
 吉田さんがこの家に分家した頃、月寒川沿いに水田が続き、粘土質の丘にはリンゴ畑が広がっていました。 農作業は大変厳しく、利子さんが嫁いだ頃も、「福住から嫁は貰っても、福住に嫁をやるな」の言葉が生きていたそうです。
 レンガを積んだのはこの地域でかなりの仕事を残した長浦数男さん。 裏の元リンゴ倉庫や、玄関先の松の木など庭づくりにも長浦さんのこだわりが見られます。
 その後、この一帯はどんどん宅地化が進み、昭和40年代も半ばを過ぎる頃から、水田もリンゴ畑もなくなっていきました。 住宅情報誌でこの建物を見つけたという最上慎一・典絵夫妻。 10ヶ月かけて改装し、昨年オープンしました。 レンガ倉庫を眺めながらハーブティーを飲んでいると、ここが185万都市・札幌であることを忘れてしまいます。 (往田協子) 



 cafe siesta (カフェ シエス)    「きー すとーん」31号 掲載

  札幌市東区伏古3条5丁目4−1
   電話011-786−7701

築47年の軟石倉庫が「お昼寝(シエスタ)」という名のカフェに再生しました。 「ゆったりと落ち着いた雰囲気で,和陶食器を使ったカフェです」と店長の西村さん。 1階はカウンター席と食器などの展示販売スペース。 2階にはソファー席・籐椅子席や,古い扉を利用した大テーブル席など,ヴァラエティに富んだ空間が広がっています。 タマネギ街道界隈にまた一つ,ポイントがふえました。 (中村祐子)


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